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2023.10.19

秋映が好きだ #2

現在、長野県では、第4期長野県食と農業農村振興計画。という5か年計画(令和5年度から令和9年度))に基づき、農業政策が行われています。昨年度末の計画策定に至るまで、本計画の審議委員を務めていました。

今回のテーマは「農村の未来」

この計画策定の基本的な考え方は、本県における食と農業・農村の将来のあるべき姿を明確にし、それを実現するための施策を総合的かつ計画的に推進するため、「長野県食と農業農村振興の県民条例」第9条に基づき策定するものです。

概ね10年後の食と農業・農村の姿を想像し、それに向かっていくにはどうしたら良いだろうか。ということを審議します。10年後…というと、皆さんは何歳になっているでしょうか。我が家では、長男が成人(18歳)になります。その頃の農村はどうなっているでしょうか。今までのように、田畑が整備され、実り豊かな情景が広がっているでしょうか。それとも、荒廃しているか。機械化が進んで、機械作業が多くなっているでしょうか。

農林業センサス※(2020年)によると、長野県の基幹的農業従事者の平均年齢は、69.4歳となっており、我が町「飯綱町」に至っては、70.4歳。10年後もこの方たちが基幹的農業従事者であり続けることが難しいことは容易に想像できます。また、経営主が65歳以上の経営体において、後継者を確保している経営体はおよそ3割程度。7割以上の経営体が後継者を確保できていません。

私たちの住むりんご村も、担い手・後継者不足は深刻です。私が就農してから約10年が経ちますが、年々、借受園地は増え、現在は10年前の約3倍の耕作面積となっています。これ以上は増やすのは難しい(人的にも資源的にも)。という状況にあり、今年度もたくさん「借りてくれないか」という声は頂きましたが、断らざるを得ないことも多くなってきました。
この辺りも別のテーマで書きたいと思います。

さて、どうしたら農業従事者を増やすことが出来るでしょうか。そもそも労働人口が減っている中で、農業という職についてもらうにはどうしたら良いか。(それも長野県の!)

農業従事者が増えることで、農村は守られるのか。そもそも農村は守られるべき場所なのか。

会議の中では、本当にいろいろなことを考え、議論しました。時には、県内の先進事例や先進地域への視察もあり、私も知らない長野県の農業をたくさん見聞きしました。

長野県は南北に長く面積も広いので、地域差がとてもあります。作目も多いです。その中で、「県」としては統一した方針を出さなければなりません。これがなかなか難しい。会議にあたっては、前もって資料を渡されたりしますが、分からないことがたくさん、難しい話もあり、私自身とても勉強になりました。

「人と地域が育む 未来につづく 信州の農業・農村と食」という統一目標に決まり、産業としての農業振興、暮らしの場としての農村振興、生産と消費を結ぶ信州の食の展開、という3本柱が出来上がりました。その中で、特徴的な取組として、私たちが長年取り組んでいる「環境にやさしい農業への転換推進」。という取組が加えられました。キーワードとして、脱炭素社会実現や有機学校給食、持続可能な農業と謳われています。

10年後、どんな未来が待っているでしょうか。

りんごが美味しく育ってくれる「さみず」の恵みが守られていて、子どもたちが走り回る農村の情景が変わらず続いていってくれるといいな。と願っています。そのために、私たちの出来ること、出来る限りこの環境を次世代に繋ぐ農業をしていきたいです。

以下、リンクです。
農林業センサス(農林水産省所管、基幹統計)とは、5年毎に実施される農林業に関する基幹統計調査
第4期長野県食と農業農村振興計画(公表資料)