当園からのDMに掲載している代表:えりのコラムです。
りんご村の日常を伝えつつ、私たちの普段感じていること、考えていることを伝えるために掲載を始めました。
HPにも掲載していきたいと思います。
今回のテーマは「農業に携わる女性」
「女性農業者」と括られたりしますね。最近では、「農業女子」とか。いや、すでに「女子」という年齢でもないのに、「長野農業女子の山下絵里さん」と紹介されると毎回、微妙な心持ちになります。
「農業女子」という言葉が広まったのは、農水省の「農業女子プロジェクト」が発端でしょう。2013年に設立されたプロジェクトで、農業に携わる女性のアイデアや知恵を生かして企業とコラボしたり、情報発信を行ったり、女性農業者同士のネットワークづくりをするために立ち上がりました。
そもそも、なぜ、女性農業者をピックアップしようと思ったのでしょうか。
農業を行っている女性の立場の弱さ(多くが農家の「嫁」という立場であるからです)、女性農業者自らが経営者という意識を持っていないという現状、女性の職業の選択肢に「農業」がない、というような課題があったからです。発足から10年が経ち、今では900名以上の農業に携わる女性たちが参加しています。(詳しくは、農業女子プロジェクトのHP参照:https://nougyoujoshi.maff.go.jp/)
同時期に、長野県では「NAGANO農業女子プロジェクト」が立ち上がり、そのコアメンバーが各地域でさらにグループやネットワークを作り始めました。そして、飲み会を開催したり、勉強会を行ったり、マルシェに出店したりといろいろな活動をしていました。
しかし、コロナ禍になり、飲み会が開催できない。リアル勉強会ができない。会えない。。。
どんどん接点が失われていく。。。
農業という世界は、頑張れば頑張るほど家と畑の往復になってしまい、家族以外と会話することがないということも多いです。コロナ禍になり、ますますこもっている女性農業者が多いという話を聞いていました。
そんな現状を嘆いていた折、農業仲間の友人に誘われて、全国各地の農業女性5人で、新しいコミュニティを立上げました。それもただ繋げるだけの活動ではない。今や当たり前のようになったオンライン勉強会の開催はもちろんのこと、podcastを配信したり、農水省の方とオンライン座談会を開いたり。
「がんばらないで、できる範囲で気楽にやりたい」という代表の元、Roughly(ラフリー)というコミュニティ活動を始めました。(Roughly(ラフリー)HP:https://roughly2022.com/)
podcast配信がけっこう面白くて、楽しい。「私たちが聞きたい人にアポを取って、聞きたいことを聞く。」というスタンスで行っています。最初は、農業女性に~と思っていたけれど、水産に関わっている方に話を聞いたり、農業の傍らで狩猟をやっている方がいたり、様々な人に話を聞いています。
話を聞いていると、どんどんいろいろと聞きたくなっちゃって、仕事の話だけでなく、子育てや趣味の話など、本当にいろんな話に展開していっています。自分たちが聞きたいことを聞いているので、全然podcastとしては面白くないかもしれない(笑)でも、楽しくなきゃ続けられないので、運営が楽しい活動をしようというスタンス。農作業の傍らでラジオやpodcastを聞いている農業者はとても多いはず。
ご興味持っていただけたら、ぜひ「Roughlyのラフに話そう」を聞いてみてください!!
(・Apple podcast ・Google podcast ・Spotify podcast などで聞くことができます)