こうさかりんご
当園のある飯綱町で明治頃まで名産として盛んに栽培されていた「和りんご」です。町の天然記念物にも指定されており、皇居東御苑の古品種果樹園にも植樹されています。お盆の頃に収穫し、善行寺のお供えなどにも使われていたようです。
ピンポン玉サイズで、蜜が透けて見えるほど、果皮が薄く、陽に透かすと透明感も感じられる気品のあるりんごです。味は、渋くて酸っぱい。果肉はもそもそしていて、生食できるりんごではありません。
町内のワイナリーでは、その渋味を生かして、シードル(りんごのお酒)原料として使われています。町内でも生産量の少ない希少なりんごです。